「勉強してもなかなか結果に結びつかない。」
「こんなに長い時間勉強をしているのに結果に繋がらない。」
そう感じた事はないですか?
短い時間しか勉強していない人が良い結果を出しているなど感じたことはないでしょうか?
インプット:アウトプット比率には黄金比があります。
その比率は3:7が効率がよい。
実際に行われた実験を元に記事については前回まとめました。
今回は、セミナーや勉強会、学生なら授業中など手書き派?それともタイピング派?
仕事でお客様との打ち合わせでノートパソコンでパチパチ
最近では大学でも授業中ノートパソコンでパチパチ
タイピング派が増えてきていますが、手書きとタイピングとでは効率に差が出ます。
想像はされているとは思いますが、手書きの方が効率がよいとされています。
それでは、今回も実験を元に紹介したいと思います。
講義を「手書き」と「ノートパソコン」とった場合の比較
プリンストン大学とカリフォルニア大学ロサンゼルス校の共同研究では大学生対象に、講義を「手書きでノートをとる学生」と「ノートパソコンでノートをとる学生」にわけて比較しました。
結果は、手書きの学生のほうがよい成績を上げ、より長い時間にわたって記憶が定着し、新しいアイデアを思いつきやすい傾向があることが明らかとなりました。
引用元:アウトプット大全
手書き中とタイピング中の脳の働きの違い
スタヴァンゲル大学(ノルウェー)とマルセイユ大学(フランス)の共同研究では、被験者を「手書き」群と「タイピング」群にわけ、20文字のアルファベットの文字列を暗記してもらい、3週間後、6週間後に、その文字列をどれだけ記憶しているかをテストしました。
結果は、タイピングよりも手書きの方が記憶に残りやすいことが示されました。
また、手書き中とタイピング中の脳の働きをMRI(磁気共鳴画像)でスキャンしたところ、手書き中のみブローカやいう言語処理に関わる部位が活性化している事が明らかになりました。
引用元:アウトプット大全
高齢者のタイピング経験が記憶学習に及ぼす影響
高齢者を対象に,タイピング経験が記憶学習に及ぼす影響を調べることであった。
参加者は,学習した漢字とテスト時の漢字の同異判断を行い,その解答に対する確信度を評定することが求められた。
学習方法は,手書き条件とパソコンによるタイピング条件があった。
その結果,タイピング経験のある高齢者は,タイピング条件の方が手書き条件よりも課題成績が低く,タイピング経験のない高齢者ではそのような差は見られなかった。
タイピング経験のある高齢者は,以前のタイピング経験が潜在的にタイピングで学習することを妨げ,むしろタイピング経験がない方が,記憶成績が良かったことが示唆される。
今後は,高齢者に対するデジタルデバイスへの初期経験時の介入や生涯学習へのデジタルバイアスの導入のあり方の議論が必要である。
まとめ
「手書き」と「タイピング」では同じ事をノートに書いていても、差が生まれます。
「手書き」の方がより長い時間記憶が定着し、また新しいアイデアが思いつきやすくなります。
高齢者での実験では、タイピング経験がない方はタイピングすることで、タイピング経験のある方に比べ記憶成績が良い事が明らかになります。
高齢者でタイピング経験のない人にとってはアウトプット(=行動)は新しいアウトプット方法になるため脳が活性化されたのではないかと思われます。
結論として、「手書き」での勉強をおすすめします。
タイピング経験がない方のみ「タイピング」でも脳を活性化される事もあります。
これを期に社会人の方は客様との打ち合わせやミーティング、学生の方は講義中のノートを手書きに変えてみてはいかがでしょうか?
コメント