こんにちは、こんばんは、しんです。
読書好きの僕が教えるおすすめ小説を紹介します。
その小説は”「罪の声」作:塩田武士”です。
塩田武士さんの作品を紹介するのは[騙し絵の牙」を含め2冊目となります。
「罪の声」の題材は日本未解決事件の1つ、あの劇場型事件の「グリコ‐森永事件」をモチーフにした作品となっています。
あくまでフィクションです。
それでは紹介します。
作者:塩田武士
まずは、前回「騙し絵の牙」の記事では紹介していなかった作者を簡単に紹介します。
名前:塩田武士
1979年兵庫県尼崎市生まれ、大学卒業後神戸新聞社で記者となりました。
記者での経験を生かした取材力の高い小説家です。
関西出身で「グリコ‐森永事件」のあった1984年は、彼自身記憶がはっきりと残っていることでしょう。
連日のニュースでの報道やお菓子が店頭から実際になくなったこと・目撃されたキツネ目の男のモンタージュなど、少年塩田武士にとっても衝撃だったでしょう。
罪の声表紙の絵
この小説の表紙に描かれて絵は、書店で眼を引くものでした。
罪の声とグリコ‐森永事件をモチーフに書かれた絵なのか?この絵の意味は何なんだろう?とずっときになっていました。
平積みされていたこの本を何度手に取ったことでしょう。
キツネ目の男が印象に残る事件、巻き込まれたお菓子メーカーなどあった中、骸骨の幼い子供の絵はインパクトがあるものでした。
カバーにはこのように書かれていました。
カバー装画:中村弥
カバーデザイン:鈴木成一デザイン室
ここまでしか情報が記載はなかったので後々調べると
中村弥さんの作品「幼い記憶」だと言うことがわかりました。
「幼い記憶」正しくこの作品にふさわしいでしょう。
あらすじ
あのキツネ目の男「未解決事件のグリコ‐森永事件」をモチーフとした作品となります。
京都でテーラーを営む曽根俊哉(そねとしや)が、自古いカセットテープ宅で見つける。
そのテープを再生すると、幼いころの自分の声が録音されていました。
それが、日本を震撼させた未解決脅迫事件に使われていた男児の声と全く同じものだった。
そこから物語は始まります。
一方、大日新聞の記者の阿久津英士(あくつえいじ)もこの未解決事件を追い始める事になりました。
2つの視点から繰り広げられる点と点、線と線が交差しながら、真実を捉えていきます。
キツネ目の男は誰なのか?真犯人は誰で今何をしているのか?点と点を結んだ線の先に何があるのでしょうか?
未解決事件の真相は闇の中に消え去って行きましたが、曽根俊哉・阿久津英士は真相にたどりつけるでしょうか?
映像化
この作品も「騙し絵の牙」同様に「罪の声」も映像化されています。
映像化された作品では内容は少し異なります。
個人的な感想
子供の声が事件に使われた時、実際その声が自分の幼い時の声だったらどうするだろうか?
真実は知らない方がいいこともあるでしょうが、知ってしまったらその罪の声を抱えたまま生きていけるだろうか?
実際にあった未解決事件で自分自身よく覚えている事件、しかも関西での事件と言うこともありキツネ目の男の事は記憶に鮮明に残っています。
そんな事件をモチーフにしている事でよりのめり込んで読み進める作品でした。
実際に事件の記憶がなくとも、昭和の未解決事件では有名である事から気になる方もいるでしょう。
そんな気になった方にもおすすめの一冊です。
真実はわからなくともこれが事実なのではないかと勘違いしてもおかしくなような作品です。
最後に
この「罪の声」は実際の事件をモチーフとしており、この事件を知っている人記憶の片隅に残っている人にぜひ読んで欲しい作品です。
実際に記憶に残っていなくても、テレビでは未解決事件特集などやっています。
そんな未解決事件の謎好きの方にもおすすめの一冊となるでしょう。
あくまでフィクションですが、次から次へとつながっていく事実・証言など先が気になりのめり込めることでしょう。
信じるか信じないかあなた次第です。
気になった方はぜひ、小説でも映像作品でもどうぞ。
個人的には本を読んでその後映像を見た方がいいかとは思います。
そんな感じでこの辺で
コメントお待ちしています。
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